コロナウイルスの影響を受け、多くの企業が積極的に在宅勤務を採用し、オンライン中心の新人研修や人材開発が活発化してきている昨今。
初めての就職先や転職先が在宅勤務体制という方も多いかと思います。
毎日会社に行く時間を省くことができ、PC一台あればどこでも働くことができるこの在宅勤務。
一見メリットしか感じられないこの新しい働き方ですが、在宅勤務が導入されたことにより周囲との連携や自分のポジションの確立が思うようにいかない…という不安の声があるのを知っていましたか?
特に不安視されているのが、新入社員で一度も同僚や上司と会わずに研修をし、そのまま在宅勤務に入るケース。
コミュニケーションが十分でない中在宅勤務になってしまうことで、自分の良さや頑張りが相手に伝わりにくくなり、「頑張っているつもりなのに評価されない」「チーム内での自分の居場所がない」という問題が発生しやすくなります。

就職先が在宅勤務らしい。会社に上手く馴染めるのか不安。。上司からの評価にも影響があるって本当かな・・・

新しい環境に備えて、どんな姿勢が在宅勤務で求められているのか知りたい!
直接的な接点がない新入社員は、既に在籍している社員たちに対してどんなことを意識し、どのように自分の良さを出していけば良いのでしょうか?
今回は、上記のような不安を抱えている方に向けて、以下の点を解説していきます。
- 在宅勤務の意外なデメリット
- 在宅勤務で上手に自分の評価を上げる方法
- 新入社員が在宅勤務で働く際の注意点
記事の信頼性

こんにちは、外資系IT企業に勤めるOLみいこです。
この記事を書いている私は、コロナ禍真っ只中で転職したため、入社2日目から今日までずっと在宅勤務で働いています。
研修から実務までの全てをオンラインで行った実際の感想を踏まえながら、これから在宅勤務に入る予定の方に役立つ情報をまとめました。
在宅勤務予定の方は是非参考にしてみてくださいね!
【評価に直結!?】新入社員の在宅勤務|メリットとデメリット
本題に入る前に、まず新入社員にとっての在宅勤務のメリットとデメリットから見ていきましょう。
新入社員の在宅勤務|メリットとデメリット①個人的感想
個人的な感想
◎在宅勤務のメリット
- 朝の準備や通勤時間が無くなる
- 自由な時間が増える
- 周りを気にせず好きな時間に休憩できる
×在宅勤務のデメリット
- コミュニケーションが取りにくい
- 画面上だと自分の良さを出し切れない
- 気軽に質問できない
メリットは想像が付きやすいですが、デメリットとして「コミュニケーション」関連の問題が目立ちます。
新入社員の在宅勤務|メリットとデメリット②新入社員の声
また、NHKが2020年に行った新入社員へのインタビューでは、以下のような不安の声が多かったそうです。
新入社員の声
「新型コロナの影響で出社できず、社会人生活のスタートが自宅の机だったので、社会人になった実感が持てなかった。本当に実務ができるのか不安が大きい」(人材派遣・女性)
「オンラインでの仕事だと、周りの先輩の仕事ぶりが見えず、自分のやっていること以外の仕事のイメージを持つのが難しい」(IT・女性)
「在宅での研修から出社、そして地方配属と環境が次々と変わっていくので、自分でも気づいていないうちにストレスがたまっていると思う」(人材コンサル・男性)
やはり在宅勤務下での人間関係や環境の変化に対する不安の声がちらほら・・・。
新入社員の在宅勤務|メリットとデメリット③新入社員意識調査
これに加え、リクルートマネジメントソリューションズが2020年3月~4月に行った新入社員意識調査では、新入社員に仕事や職場についての不安を尋ねたところ、以下の回答が例年に比べ増加傾向という結果になりました。
調査結果
Q. あなたが仕事・職場生活をする上で不安に思っていることは何ですか?
- 仕事についていけるか 62.3%(+0.7p)
- 先輩・同僚とうまくやっていけるか 45.7%(+7.0p) 過去最高
- 自分が成長できるか 37.1%(+4.3p)
- 生活環境や習慣の変化に対応できるか 31.7%(+2.2p) 過去最高
- 私生活とのバランスが取れるか 29.1%(-3.5p)
ここでも、周囲との人間関係や新しい働き方を不安視する気持ちが数字に表れていることが見て取れます。
時間的な面ではかなりメリットの多い在宅勤務ですが、対人関係や上司からの評価という点ではデメリットが目立つ在宅勤務。
関係構築がゼロの状態で働く新入社員は、このようなデメリットにどのように対応していけば良いのでしょうか?
新入社員向け|在宅勤務でも評価を上げるポイント
ここでは、メリット・デメリットを踏まえたうえで、在宅勤務をする際のポイントを3つに絞って解説していきます。
【初めての在宅勤務】新入社員が意識すべきポイント①チームワーク作り
1つ目に挙げたいポイントは、チームワークを自分から作るということです。
上司や同僚と深く関わる機会を持てないままに業務についている人が大勢いるなかで、一番重要なのが、チームの仲間との対話や関わり合いです。
そのような場に積極的に参加、もしくは自ら作っていくことで、
- チームの一員としての存在感をアピール
- チーム全体の士気を高めてチームワークUP
が可能になります。
在宅勤務のコミュニケーション不足を解消するためのオンラインイベントや交流会を実施している企業もあるため、そういった場がある場合は積極的に参加しましょう。
実際に私もオンライン交流会に参加したことで先輩や上司をより深く知る良いきっかけになりました。
また、こういった場がないという方も大丈夫。
私は常に以下の点を意識しています。(上司に入社時指摘された点です)
- 自分なりの提案を積極的に投げかけて議論を促進する
- ミーティングでは毎回必ず意見を述べる
個人プレーの業種を除き、仕事で最も大事な要素の1つはチームワークです。
小さなことでもいいので、自分からチームワークを高めるアクションを取ることを意識しましょう。
チームプレイヤーとしての姿勢は在宅勤務で特に可視化しやすい点のため、チームを巻き込む努力が必要です。
「誰かが気づいてくれるだろう」「声をかけてくれるだろう」といった受け身の姿勢は絶対にNG。在宅勤務だからこそ、チームの一員としての当事者意識を強く持つことが大切!
新人時代、チームビルディングに悩んいたときに上司に勧められた一冊。
ベストセラーなのでタイトルは知っている方も多いかと思います。
この一冊に社会人ならば誰しも必要なチームプレイヤーとしてのノウハウが沢山詰まっています…!
再読してみて改めて在宅勤務下でのチームワークの大切さに気づかされました。
一読する価値アリの書籍です。
漫画版
試読してみましたが、本のポイントがかなり分かりやすくまとまっていました。
文章で読むのが億劫な方はこちらがおすすめ。
【初めての在宅勤務】新入社員が意識すべきポイント②遠慮しない
2つ目に挙げたいのが、遠慮しないということ。
相手に直接会ったことがない(もしくは関係が浅い)場合は、遠慮がちになってしまうことも。
私が遠慮してしまった場面例
- 分からないことがあり先輩に質問するとき
- ミーティングで意見を求められたとき
- 業務上での改善点に気が付いたとき
私自身、特に遠慮がちな性格ではないのですが、上記の場面でなんとなく遠慮がちになってしまった経験があります。
やはり入社当初は、在宅勤務ではなかった前職と比べると自分の発言量や発信力が明らかに下がったな…と感じました。
対面だと気にせず発言できるのに、在宅勤務だとできなくなるのはかなりもったいないですよね。
これでは上司からの評価も必然的に下がってしまいます。
新入社員なのにずかずか発言していいのかな?と遠慮してしまいがちですが、「遠慮」と「配慮」は全くの別物。
遠慮は結果を遠ざけるという言葉があるように、
気軽に話しかけたり発言したりしずらいオンラインだからこそ、(うるさいと思われてもいいぐらいの気持ちで)遠慮せずに積極的な関与をしていくことが在宅勤務のポイントです。
相手の目を気にした遠慮はNG!声をあげないことは絶対に良い評価には繋がりません。
【初めての在宅勤務】新入社員が意識すべきポイント③上司との関わり
新入社員が在宅勤務で意識すべきポイントとして最後に挙げたいのが、上司との関わりです。
ポイント①②は自分自身で気を付けるべき点でしたが、新入社員がチームの中に入っていくためには、新入社員だけでなく先輩・上司含めた双方の努力が必要不可欠です。
より一層自分自身を理解してもらうためにも、自分から上司に関わっていく働きかけをするのがおすすめです。
上司との関わりの例
- 個人面談を設定してもらう
- 率直な悩みや意見を話してみる
- アドバイスを自ら仰ぐ
上記は私が在宅勤務で実践した、上司との関わりを増やすためのポイントになります。
毎月もしくは数か月おきに個人面談が設定されている会社が多いので、そういった場面を活用して自分の考えや感じていることを上司に伝えることが非常に大切です。
特に顔の見えない在宅勤務での面談は、上司と一対一で話せるまたとないチャンスなので、しっかりと自分らしさをアピールしましょう。
例に挙げたように、私の場合は自分の現状の悩み(業務上の課題や在宅勤務で不安に感じている点)を打ち明けたり、仕事のスキル面でのアドバイスや経験談を聞いたりしました。
相談されて嫌な気持ちになる上司は一人もいません。
上司との信頼関係を築きつつ上手に頼ることで、働きやすい環境にぐっと近づき、結果的に自分自身の評価にも繋がります。
自分本来の持つ良さが発揮できていない状態を引き伸ばしにするのではなく、より良い解決策を上司と一緒に考えてみるのが重要!
自己アピールの仕方が分からない、という方に是非読んでほしい一冊。
Amazonの元広報本部長が書いた本で、コミュニケーションとは何か?ということを改めて考えさせられます。
上司との関わりはもちろん、対人スキルが求められる全ての職種で活きるヒントが沢山。
在宅勤務でより難しくなった「相手への伝え方」を考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
新入社員向け|在宅勤務でも評価を上げるポイント【まとめ】
いかがでしたか?
本記事では、在宅勤務の新入社員に向けて、良い評価を得るためのポイントと注意点について解説しました。
・在宅勤務=時間的なメリットは多いが、対人関係や上司からの評価という点ではデメリットが多い
・在宅勤務でも評価を上げるポイントは3つ。
①チームワーク作り ②遠慮しない ③上司との関わり
→声をあげないと評価されにくいという在宅勤務の性質上、待ちの姿勢ではなく積極的な関与が必須!
今回ご紹介したポイントを事前に知っておくだけで、自分にとってもチームにとっても働きやすい環境が作れ、上司からも必ず高い評価を得ることができます。
初めての在宅勤務で不安な方も多いと思いますが、在宅勤務をチャンスと捉え、これからの在宅ライフを有意義なものにしていきましょう!