日本語教師になるために就職活動をしているけれど、未経験だと就職できるのか不安に思っている方はいませんか?
この記事はこんな方におすすめします。

日本語教師になりたいけど未経験者は不利なの?

持っておくと便利な資格やスキルはあるの?

履歴書に書ける今からでもできることを知りたい!

自分の経験を日本語業界で活かして働きたい!
本記事を書いている私は、未経験でしたが複数校から内定を頂きました。
「経験者のみ募集」の求人でも、複数校で面接合格をした実績があります。
また、日本語学校で採用に携わった経験も踏まえ、就職活動の際にあると有利になる資格やスキル、経験について解説していきます。
未経験で臨む日本語教師の就職活動は不安が大きいと思います。
就職活動を頑張るみなさんの参考になれば嬉しいです。
日本語教師の就職活動に役立つ資格/スキル
まずは、持っていると採用に有利な資格やスキルについてご紹介します。
履歴書や面接でのアピールポイントになること間違いなしの資格をピックアップしました。
日本語教育能力検定試験
日本語教育能力試験とは、日本国際教育支援協会が実施する日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的とした試験です。
試験会場
札幌、 仙台、東京、 愛知、 大阪、 広島、 福岡(予定)
受験料
10,800円(税込)
毎年10月に実施されるので、何度も受験できないところが難点です。
合格通知までは大体2か月かかるので、12月に合否が分かります。
日本語教師養成講座では、オプションとして日本語教育能力試験の特別講座を開講しているところもあります。
内容はかなり専門的なため、難易度は高く、例年の合格率は23~28%と言われています。
どんな問題か見てみたい方は日本国際教育支援協会のホームページにある試験問題例をチェックしてみてください。
合格率は高くありませんが、私は独学で合格することができました。
日本語教師の資格は日本語教師養成講座を修了するだけで得ることができるので、日本語教育能力試験まで取得している人はそこまで多くありません。
この資格を持っているだけで、かなり採用に有利になります。

私も日本語教育能力試験に合格しました。持っていない先生との差別化にもなるので、勉強の時間を取れる方にはぜひチャレンジしてほしい資格です!
語学の資格
日本語教師未経験でも、持っていると有利なのが語学の資格。
英語の資格に限定しないのは、日本語業界ではどの言語でも重宝されるから。
学生の国籍は様々ですし、海外で働きたい場合はその国の言語を理解できるだけでかなり有利です。
ただ、世界の共通言語は英語なのでまずは英語の資格取得をおすすめします。
日本語教師の就職活動に役立つ英語資格
①英検
■試験形式
リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング
■特徴
圧倒的認知度を誇るのが英検。履歴書に書けるのは一般的に3級以上と言われています。
読む聞く話す書くの四技能を測定できるので、自分の英語力の証明に役立ちます。
②TOEIC(R) Listening & Reading Test
■試験形式
リーディング、リスニング
■特徴
就職活動で人気なのがこの資格。最近は英検よりもこちらを重要視する企業も多いです。読み書きのスキルを証明できるので、一度受験してみるのもアリ。
一般的に400点以上から履歴書に書けるスコアと言われています。
■試験形式
リスニング
■特徴
様々な場面での外国人とのコミュニケーションスキルを測る試験。英語力に加え訪日外国人へのポスピタリティも証明できます。

ちなみに私は、未経験での応募時英語と中国語の資格を持っていたので履歴書に記載しました。中華系の学生が多い学校からかなり良い反応をもらえたので、自分の資格が必要とされる学校選びも合格のコツです。
教員免許
教員免許もあると有利な資格の一つです。
教員免許は国家資格なので、持っているだけで圧倒的な信頼を得られるのもメリットの一つです。
また、総務省が2006年に開始した「多文化共生推進プログラム」に伴い、学校の先生がクラスの中で日本語を教える「JSLカリキュラム」が始まりました。
このように、日本語教師の資格と教員免許の両方を活かせる場もあります。

私の周りにいる教え方が上手な日本語教師の数名が教員免許を持ってるのを後から知り、驚いた経験があります。元小中学校教諭の方もちらほらいました!
保育士免許
保育士免許もあると便利な資格です。
日本語教師は、大人以外にも、小さな子供に日本語を教えることがあります。
文科省の「帰国・外国人児童生徒等教育の推進事業」をうけて、定住外国人の子供の就労支援や公立学校における帰国外国人児童生徒に対するきめこまやかな支援事業を行うようになりました。
国家資格であることに加え、専門的知識や技術をもって子供と接することができることの証明になる保育士免許は今後も重宝されていく資格といえるでしょう。
日本語教師の就職活動に有利な経験
次に、日本語教師になるにあたってあると採用に有利になる経験についてご紹介していきます。
ボランティア経験
日本語教師の資格を持っていなくても、ボランティアで日本語を教えることが可能です。
ボランティアで、1人で何人もの学生を前にして授業をすることはほぼありません。
ほとんどが、外国人に日本の文化を教えたり簡単な会話をしたりというもの。
文法の専門知識がなくても、気軽に参加することができます。
ボランティア団体はお住いの地域によって異なるので、「地名 日本語 ボランティア」で検索するとボランティアできる団体を見ることができます。
国際交流が好きということのアピールにもなるので、是非トライしてみましょう!

私も養成講座に通いながら週1回ほどボランティアをしていました。
また、大学時代に国際交流をした経験もあったのでそれも合わせて履歴書に記載しました。
特に教師未経験の方は、ボランティアの経験の有無は大きいです!
介護経験
介護関連の経験がある人は、日本語業界での就職に大変有利と言えます。
というのも、近年「介護の日本語」の需要が高まっているからです。
在留外国人が介護福祉士試験に合格すると、在留資格を「介護」に切り替えることができ、日本での永続的な滞在が可能になります。
また、介護の現場で働く技能実習生も多く、たくさんの外国人が「介護の日本語」を学んでいます。
「介護の日本語」は、専門用語などをメインに扱うため、教える側は日本語の知識を介護の知識の両方を持ち合わせる必要があります。
介護経験のある人は、自分の経験を活かした新しい活躍の場が広がるといえるでしょう。
留学経験
さらにあると有利なのが、留学経験(海外経験)です。
語学ができるという点でもメリットですが、「一人で外国に飛び出し、そこで暮らし、外国語を学んだ」という点がポイントです。
言語学習において、慣れない環境に順応できず落ち込んでしまうことは学習の妨げになるといわれています。
留学したことのある人は、そんな苦い経験を持つ方も多いでしょう。
逆を言えば、留学経験者は留学生の気持ちを誰よりも理解することができます。
学生の学習面だけでなく、心理面や生活面でもサポートできることを面接官にアピールしましょう。

私は短期留学しかしたことがなかったのですが、それも履歴書に記載しました。
また、学生時代はよく海外旅行に行っていたので、多文化への理解があることもあわせてアピールしました!
まとめ
いかがでしたか?
本記事の内容をまとめます。
- 日本語教育能力検定試験
- 語学の資格
- 教員免許、保育士免許などの国家資格
- ボランティア経験
- 介護経験
- 留学経験(海外経験)
既にこれらの資格をお持ちの方は、日本語教師を目指すにあたって大きな強みになります。
また、どれも該当しないという方も、ボランティアや語学の勉強など始めやすいものから取り組んでみてください。
1つでもアピールポイントを増やすことで、経験がなくても内定に繋がるきっかけになりますよ!
この記事がみなさんの就職活動の参考になれば幸いです。
