日本語教師を目指して就職活動をしている方へ。
日本語教師になる際に、履歴書に書ける便利なスキルを知っていると、履歴書や採用面接で有利になります。
この記事はこんな方に読んでもらいたいです。

日本語教師になりたいけど向いているか分からない

どんな人材が日本語業界で求められるのか知りたい!

あると便利な資格やスキルはあるの?

今のキャリアを活かして日本語教師を目指したい!
この記事を書いている私は、日本語教師として働きながら日本語学校の運営側として採用担当をしながら様々な先生を見てきました。
採用された方に共通しているスキルや、自身が持っていて実際に役に立ったスキルや、自分も身に着けたいと感じたスキルなどをご紹介できればと思います。
あると便利なスキル【ハードスキル編】
ハードスキルとは、資格や技術などの専門的なスキルのことです。
PCスキル
日本語教師になるには欠かせないのが、パソコンを使いこなすスキルです。
Microsoft Office(ワード、エクセルパワーポイント)を使いこなせると、授業準備が格段に早くなります。
それぞれのツールは、以下の場面で使用することがあります。
- 教案作成
- テスト作成
- 教材作成
- 学生の情報管理
- 授業のスケジュール管理
- カリキュラム作成
- 学生の点数の統計表作成
- 授業で使うスライド作成
- 配布資料作成
- 動画や音声を使った授業
意外かもしれませんが、こんなにパソコンを使う場面があるんです。
上手に使いこなせるだけで、一つ一つの作業にかかる時間をぐっと短縮できるので、日本語教師になるなら最初に身に着けておくべき基本のスキルといえるでしょう。
また、最近ではオンライン授業の需要が高まってきているため、PCスキルは必要不可欠になります。
パソコン操作に慣れていることは、日本語教師をするうえで重要なスキルの一つなのです。
外国語能力
日本語教師にあると便利なのが、外国語の能力。
英語、中国語、韓国語、スペイン語、タイ語、フランス語・・・
日本語学校にありとあらゆる国籍の学生がいるため、どんな言語でも自分の大きな強みになります。
学生の母語を少し理解しているとこんなメリットがあります。
- 学生に安心感や親しみやすさを与える
- 学生の間違いの原因に気づける
「間違いの原因に気づけるってどういうこと?」と思った方へ、その例をひとつご紹介します。

昨日は何をしましたか?

昨日はたくさん働きました。疲れました。
この会話を見て、バイトか何かで忙しかったのかな?と思った方がいると思います。
ところが、学生は「日本語の勉強をたくさんした」という意味でこの文を言いました。
英語では”work”は「働く」の他に「勉強する」という意味があります。
英語圏の学生はよく、勉強することを「働く」と言ってしまいます。
英語が分からなければ、なぜ「働く」という動詞を使うのか理解できなかったでしょう。
外国語の知識があるということは、学生の間違いの原因に気づけるということなのです。
さらにいえば、「外国語を学習する」という経験をしたという事実が大切です。
外国語学習の大変さをわかっているからこそ、学生に寄り添った指導やサポートに繋がります。
授業プランニング能力
日本語教師をするうえで、あると便利なのが授業プランニング(計画)のスキル。
教師は、「教案」という授業の流れや内容をメモした資料を作る必要があります。


画像は私が実際に授業で使ったことのある教案です。
導入から練習までの流れを、時間配分も含めて全て事細かにメモしています。
日本語教師はこのような教案を作成し、事前にしっかりと準備をして授業を行います。
全体の進度や全員のレベルの差などを考慮しつつ、授業内容を適切に組み立てるプランニング能力が必須!
あると便利なスキル【ソフトスキル編】
ソフトスキルとは、個人が持つ性格や考え方によるスキルのことです。
コミュニケーション能力
日本語教師として働くうえで、重要なのがコミュニケーション能力の高さです。
普段から他者と積極的な関わり合いができる人は、日本語教師にとても向いているといえるでしょう。
タイムマネージメント能力
タイムマネージメント(時間管理)能力もとても重要なスキルです。
いろいろな学生の状況を把握しながら、同時進行でさまざまなタスクをこなす必要があります。
授業中の時間の管理はもちろんですが、授業外の作業時にも大変役立つスキルです。
優先順位を決めて物事を効率的に進められるかどうか、というところにも影響してくるため、タイムマネージメント能力はあると便利なスキルといえるでしょう。
問題解決能力
何か壁にぶちあたった時、必要になるのが問題解決能力です。
授業中に予期せぬトラブルが発生した時は、冷静かつ柔軟に対応することが必要不可欠。
また、「宿題をしてこない学生にどんな工夫をすればいいのか?」と考えるなど、問題を解決するための工夫を主体的にできるかどうかが大切です。
さまざまな国籍の、異なる考え方を持った学生たち相手に授業をするのですから、問題解決能力はあると便利なスキルといえるでしょう。
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- PCスキル
- 外国語スキル
- 授業プランニングスキル
- コミュニケーションスキル
- 時間管理スキル
- 問題解決スキル
いかがでしたか?
教えることの上手さ以外にも、様々なスキルが現場で活きていきます。
これらのスキルはもちろん必須ではありませんが、私が実際に日本語教師をしていてあると便利だなと感じたものになります。
履歴書や面接でアピールできるポイントにもなるので、あなたの強みを最大限に活かしましょう!