この記事はこんな方に読んでほしいです。

日本語教師として働きたいけど就職活動のやり方が分からない・・・

就活は具体的にどんなことをすればいいの?

就職活動が上手くいくポイントを知りたい!
これを読んでいるのは、学生の方もしくは就職/転職活動中の方が多いかと思います。
この記事では、日本語教師の就職活動の流れや採用されやすい時期について触れていきます。
この記事を書いている私は、日本語教師として日本語学校で教え、同時に日本語学校のスタッフとして学校の運営に携わってきた経験があります。
何人もの方たちの採用面接に関わってきたので、採用側(学校側)からみた『採用したくなる人材』のポイントもご紹介できればと思います。
(私自身の就職活動の体験談は別記事でご紹介しています。)
日本語教師を将来の仕事の選択肢に少しでも入れている方の今後の就活の参考になれば幸いです。
日本語教師についてより詳しく知りたい人以下の記事もあわせてご覧ください。
日本語教師の就活の流れ
就職活動を始める時期
特に決まった就職活動の時期がないのが日本語教師の就活の特徴です。
が、これまでの経験や周りの内定者の行動を見ると、日本語教師養成講座修了の約3か月前から動き出すのがベストです。
理由は以下の3つです。
①情報収集
求人情報をたくさん見て学校の比較をすることが何より大切です。
私も複数の日本語学校を訪れたり、色々な日本語学校で働いている知り合いの話を聞いたりしますが、職場の雰囲気というのは学校ごとにかなり異なります。
最近では、学校見学を通して実際の雰囲気を見れる学校が増えてきているので、そういった制度も活用してみましょう。
(学校見学については後半で解説しています)
ホームページや求人情報に記載がなくても、電話やメールで問い合わせると応じてくれる学校がほとんどですよ!
また、求人情報はいきなり掲載されることもよくあります。
枠が1つしか空いていなかったりするとすぐに埋まってしまうこともあるので、求人サイトはこまめにチェックしましょう。
養成講座によっては就職ガイダンスや合同説明会などを開催しているところもあります。
現在通われている方や修了生の方は、一度問い合わせてみるのもおすすめです。
②履歴書・職務経歴書の準備
行きたい学校が見つかれば、次は履歴書や職務経歴書(学校によっては提出が必要な場合あり)の準備です。
日本語を教えるボランティア活動や教務経験があれば、そちらも忘れずに記載しましょう。
これらの資格は必須というわけではありませんが、上記の資格はあると優遇されたりいざというときに役に立ったりと、持っているなら書いて損はない資格ばかりです。
③面接・模擬授業の準備
いざ応募し、書類通過したら、次は面接と場合によっては模擬授業の準備です。
面接は主に以下の2パターンに分かれます。
❶面接+模擬授業(同日)
❷面接→模擬授業(後日)
面接では、あなたの人柄や志望動機をメインに見られます。
身だしなみはもちろん、あなたの話し方や表情もチェックされています。
私が過去に勤務していた日本語学校では、履歴書は完璧なのに実際会って話してみると覇気がなく頼りない・・・といった理由で不採用にした方もいました。
その逆も然りで、教務経験は浅くても笑顔ではきはきと受け答えし、礼儀正しい方を合格にすることもありました。
緊張しているのはわかりますが、「自分はもう先生なんだ!」と自己暗示をかけ、『先生としての自分』になったつもりで臨みましょう。
模擬授業に関してですが、日本語教師の面接では必ずといっていいほど行われるものになります。
専任の先生や教務主任、場合によっては校長先生や教頭先生の前で、15分~20分くらいの授業を行います。
これを聞いてげげっ!と思った方もいると思いますが、ご安心ください。
基本的には、事前にどのテキストのどの項目を授業するのか指示があります。
私が初めての模擬授業で行ったのは、『みんなの日本語1』の第14課の「て形」でした。
学校のスタッフとして勤務していたときも、学生が理解しにくい(つまづきやすい)課を指定することが多かったので、そういった項目を事前におさえておくといいですね。
教師未経験の方は、養成講座の授業内でも模擬授業を行う機会がありますので、そこでのフィードバックを参考に、自分なりの授業の展開方法を考案してみてください。
ここで1点注意なのですが、模擬授業の際に、教案を提出するケースが多くあります。
養成講座で教案の書き方は習いますが、日ごろから自分以外の人の教案を見ていいところは取り入れるなど、研究を重ねましょう。
私が養成講座に通っていた時は、提出用の教案を添削してくれるとても親切な先生がいました。
(ありがたいです・・・)
添削をお願いするのは気が引けるかもしれませんが、普段から良好な関係性を構築して、提出用教案へのアドバイスを仰ぐといいかもしれません。
学校見学のポイント
次は、学校見学で絶対抑えるべきポイントについて3つ紹介します。
①教師の雰囲気
日本語教師というのは、1人1人自分で積み上げてきたノウハウや教材があり、各々がそれに誇りを持っています。
それゆえに、先生同士の情報交換があまり積極的に行われていない学校が多いのも事実です。
私が勤めていた日本語学校は、先生方やスタッフのコミュニケーションが常に活発に行われており、学生から受けた難しい質問や学生のちょっとした変化などを毎日のように全員で共有できる環境でした。
授業準備で煮詰まった時も、先輩先生に教案を添削してもらったり、授業の上手な回し方についてアドバイスをもらったりと助けられたことが何度もあったので、『教師の雰囲気』はとっても重要です!
一度の訪問で職員室の雰囲気まで見るのは時間が足りないかもしれませんが、必ず校内の案内をされるはずなのでそのときに覗いてみてください。
②職員の雰囲気
教師の雰囲気ともう一つ、できれば見てほしいのは働いている職員(教師以外)の雰囲気。
見学の際、職員室へ入ることがあると思いますが、そのときのスタッフ(事務の方など)の雰囲気も見ておきましょう。
見るポイントとしては、下記の2つです。
- 明るく挨拶してくれるか
- ウェルカム感があるか
こんなこと?と思うかもしれませんが、これがとても大切です。
コミュニケーション不足な人間関係や劣悪な労働環境だと、笑顔で対応する余裕は生まれないものです。
実際私も、ある大手の日本語学校の学校見学に行った際に、会話もなく静かな緊迫感のある雰囲気の職員室をみて、こちらまでなぜか緊迫してしまった経験があります(笑)
そういった日本語学校はあまりよくない噂を耳にすることもあるので、先生と職員の両方を含めた職場の雰囲気をチェックしておくことをおすすめします。
③学生との関係性
え、学生なんて関係しているの?と思ったあなた。
実はこれ、①や②と同じくらい大切なポイントなんです。
これは確認出来る場合とできない場合があるので難しいですが、もし訪問時に学生がいたり、もしくは授業見学をさせてもらえたりした場合は必ずチェックしておきたいポイントです。
良い学校は、教師/職員と学生の関係性がしっかり構築されています。
授業終わりに会話もせず直帰する学生や、帰りの挨拶もせず帰っていく学生、ひとりぼっちで浮いている学生が目立つのは黄色信号です。
学生と教師のコミュニケーションがしっかりとれている場合は、和気あいあいとした雰囲気が伝わってきます。
一度の訪問では分からないかもしれませんが、学生が校内にいれば職員たちとのかかわり方も見てみましょう。
まとめ
日本語教師の就職活動に必要な期間は大体3か月は必要です。
- 求人サイトを比較して情報収集をする
- 履歴書・職務経歴書の準備をする
- 可能であれば応募前に学校見学をして雰囲気をチェック
↓就活スケジュール表を作成したので、ぜひ参考にしてみてください。↓

他業界と違って、就活開開始の時期は特に決まっていないのが日本語教師の就活。
この記事を参考に、すてきな日本語教師を目指してくださいね!